初めての出産
初めての出産ってどんな感じか知らないまま、出産をしました。
これから出産を迎える方へ、参考になればと思います。途中排便に関する汚い表現がございます。気分を悪くされる方を見えるかもしれませんが、ありのまま自分が感じたことを書きました。
また、あくまでも私個人の感想です。全てがこうなるわけではございません。また、出産の脅しでもございません。
よろしければ最後までお付き合いください。
初めて妊娠。
予定日は大晦日
年末年始だと、周りもバタバタ忙しいし、入院代高くなるって聞いて、いろんな意味で身構えてた。
お腹はどんどん大きくなって、自分の足元見えないし、歩くこともなかなかしんどくなってきてた。
最後の検診を出産1週間前に終え、先生に
「次会うときは、陣痛来たときかな、楽しみだね」
と言われ、不安よりも、早く会いたい気持ちが大きかった。
予定日の大晦日当日
おしるしも来てないし、これは年越ししちゃうかもしれないな、まだ会えないのか、、、
と寂しい気持ちもしたけれど、年末年始料金まぬがれるかも!?と、ちょっとくらい遅れてもいいかも、なんて思ってた。
それから旦那さんと年を越し、
初詣も行き
実家にも帰り(出産は旦那さんの実家で迎える予定でした)
なかなか陣痛来ないまま、次の検診の日
予定日から5日すぎていた。
検診すると、子宮口も開いてないし、赤ちゃんも全然下がって来ていないと言われました。
陣痛を薬で促進して、痛みで刺激して赤ちゃんだそうねー
と軽く言われ、意味もわからず「わかりました」と返事をして、当日入院
看護婦さんに説明を受け、今日産むことを理解することに。
(通院していた産婦人科は、とても綺麗で設備も整っており、人気なところ、先生もとてもいい人、、
なのですが、
先生がボソボソ喋るので、何言ってるかわかんなかったんですよね、、、、笑)
出産っていうものを身近に感じたことがなく、立ち会ったりしたこともないので、細かい手順の説明を受けました。
朝一で検診を受けたため、10時半頃に処置室へ
「処置室のベットが分娩する際のベットに変形するものなので、この部屋で出産します」と看護婦さんに言われる
わたしは知らなかったので、出産の手順を説明しますね。
浣腸をされ、便を全部出す
↓
促進剤を点滴のように流される
↓
陣痛くる
↓
耐える
↓
出産
簡単にいうとこんな感じ。
促進剤を点滴のように打たれる。
なんだかピリピリしてた気がする
そして浣腸
小学生くらいぶりの浣腸
体調悪い時に打たれて、トイレに駆け込んだことを少しだけ覚えていて、どんなんだったかなぁーと思い出していた。
健康な時に、さらに出したくないのに出すってすごく気持ち悪いですよね。
「浣腸して10分くらい我慢してくださいね」
と、軽く言われて、10分くらいと思っていたけど、3分までなかった気がする。
促進剤の点滴みたいなをカラカラ運んで、ズボンを早く下ろしたくてたまらなかった。
促進剤を打たれて、1.2時間後に徐々に痛みを感じる。
痛みとともに、なんだか気持ち悪くなってくる。あれは、促進剤独特のものだったのかな、、?
お昼頃に、食事をとって出産に備えるよう言われた。出産前最後の食事になるから、ちゃんと食べたほうがいいよわー的なことを言われたけど、気持ち悪いし、痛みが徐々に増してる中何も食べる気が起きなかったなで、旦那さんにあげた。
促進剤の量やお腹の張りの状態(陣痛が来てるかどうか)を定期的に測定される。
その度に、点滴の量が増えて行く
増えて行くと、痛みが急に加速したように痛くなってきた。
いたいなぁ、
いたいなぁー
だったのが、
いたたたたたたたっ、、、、
じっとしてられないくらいの痛みで、どこが痛いのかわからないような痛みで、
気づけば、1.2分間隔でくる痛み
途中でベットに横になってることが痛くて、椅子に反対向きでたまがってみたり、
ベットで丸まってみたり、
そんな痛みに耐えながら、看護婦さんに
「出産はこの5倍くらい痛いから、今はその練習ね!」
と軽く言われる
嘘だろ?、、、
もう、それを言葉に出せないほど痛かった。
看護婦さんに言われて旦那さんに背中をさすってもらったり、腰あたりを強く押してもらう。
押してもらうと楽になる場所があるのだが、さすられると、すごく痛い痛みは引かない。
明日場所が違ってもダメ
出産前は、「頑張ろうね!」とニコニコしていたのだが、もうこの痛みの時は
「そこじゃないて!もっと上!もっと下!もっと強く押してよ!」
口調も荒く、すごく必死に指示をしていた気がする。
人の気を使うほど余裕がない痛み
すごく水をたくさん飲み、たくさん汗をかいていた
痛みの中ずっと旦那さんが手を握っていてくれた。
どれだけ強く握り返していたかは、覚えていないけど、お互いの手が真っ赤で、汗でベタベタで、跡が残るほどだったみたい。
時々水がなくなったからとか、親からの電話で、部屋を出て行く旦那さん。
痛みがあるたび強く握っていた手がなくなると、すごく心細くなり、すごく孤独な気がしてしまった。
そばにいてくれたから、産むことができたんじゃないかと思う。
促進剤を打ち始めて8時間ほど経ち、冬だったこともあるが、窓の外は真っ暗だった。
周りの看護婦さんから、
「あと少しだよ、あと少しだから頑張って!」
と言われて、旦那さんも同じことを繰り返す。
「頭が少し見えるよ!力まないで!力抜いてー」
痛すぎて、力んでしまう。
力抜く?
落ち着く?
無理無理、、
痛いもん。
力みたくなるよ、
でも力むと痛いから、必死にはぁー、はぁー、はぁーと息を吐く
タイミングと上手に呼吸ができれば少し楽だが、うまくいかない時の痛みは半端ではない。
ずっと叫んでいた。
いたいーーーいたいーーいたい、いたたたたた、あーーーー、あー、はぁー、、、、
これの繰り返し、
終わりのない、痛みの我慢競争みたいな感じ。
痛みがある時と、ない時の気分のムラが激しくなる。
呼吸も荒くなり、流石につかれてくる。
痛くない時は、脱力感で全ての体の力が抜けるのだが、痛みが来ると全身が痛みを耐えようとする。
もー少し、、、
それを言われてから2時間は経った。
そろそろ先生来るからね、
「先生来たら、出せるからね、それまで力抜いて、力まないでー」
30分くらい経つと、わたし自身がしびれをきかせ
「先生まだなのーー?」と痛みに耐えながら叫んでいた。
そろそろ先生来るから、次は力む練習をすると言われる。
陣痛の来るタイミングを看護婦さんに教えてもらい、踏ん張る。
「いい?手は両側の柵を持って、顔と目はお腹をみて、大きく息を吸い込んで、口に空気溜めて、目を見開いて、力むのよ!」
これを早口で言われるのだが、案外ちゃんと理解して、ちゃんと全てを忘れることなく行う。
これで力むと、すごく大きな大便がでるけど、出なさそう、、みたいな感じになる。
表現が汚くてすみません。
やっと先生が来た。
先生はボソボソ
「準備はできてる?次の陣痛でやるよー」
と言う、
わたしは力を入れる。
まだ甘いと言われ、
二回の陣痛を我慢して、もう一度
「その調子、その調子」
「頑張れ!、」
「あと少しだよ」
看護婦さんや、旦那さんの声がする。
ただ、力んでる瞬間が一番痛いと思っていたが、今思うと、陣痛の方が痛かった気がする?、、麻酔みたいなのがかかっていたのかな?その処置に関することはいまいちわからないが、踏ん張っても踏ん張っても、なかなか出て来てくれない赤ちゃんに、もう出さなくていいかな、、このままお腹泣いちゃダメなのかなとまで思っていた。
力み始めて5回目くらい。
「次で出すからね」
そう言われて、一生懸命力んだ。
継続して、力み、力み直しをしていると
チョキン
んっ?、、、
ソーセージか少し分厚いベーコンをハサミで切った音がする、
あっ、、、、切られたんだ、、、、
力みながら、耳に響く音を聞いて、力が抜けそうになりながら、聞かなかったことにしようと、自分に言い聞かせ、力み続ける。
切られたことを理解してしまうと、力まない気がしたからだ。
赤ちゃんの頭が出て来るのがわかる。
骨盤辺りが、パキって音がした気がする。
それも聞かないふりをして、力む。
聞かないふりを自分に言い聞かせて、頭が出たことを教えてもらう。
一度力を抜くと、またすぐ力むよう指示を受ける。
体を出すためだ。
でゅるん
だという表現が一番しっくり来るのではないであろうか。
んにゃーーーー
やっと出た、
真っ赤だった。
赤ちゃんの声は甲高く、出た瞬間、ホッとした。
旦那さんはへその緒を切らせてもらい、赤ちゃんは、すぐ洗うところへ
赤ちゃんの泣き声がする中、次は胎盤を出すという。
お腹の下の方をぎゅっ!と押され、ちょっと気持ち悪かったが、でゅるるんと、胎盤が出る。
真っ赤だ、、、
それを取られた瞬間、血の気が引いたように、ふわーーっとなる。
体に力が入らない。
切った部分を縫うと言われて、縫っていることはなんとなくだがわかる。
だけど、体中力が入らなく、手足はプルプル震えているので、何も感じなかった。
縫っている時は痛みもなかった。
消毒などをしてもらい、無事処置が終わる。
赤ちゃんを隣に置いてもらい、泣いてる赤ちゃんが思ったより大きいんだなぁと感じた。この子がお腹て一生懸命生きててくれたんだなぁと思うと、頑張ってよかったと思った。
手足は小さくて、まだ目はあいてておらず、体は赤みがかっていた。
その晩は看護婦さんが赤ちゃんを見てくれた。
処置を終え、深呼吸をすると急にお腹がすいて来た。喉もからっからだった。
病院が閉まる時刻だったため、旦那さんは帰宅。明日来てくれるとのことだ。
もう、動いていいと言われて病室に戻ろうとするが、体に力が入らず経つのに一苦労。
すごくトイレへ行きたかったが、縫った部分が張っているのがわかり、痛むため、部屋のトイレまで我慢することに。
ちゃんと会話ができるようにはなっていたが、手足はまだ震えていた。
ただ、歩くことはできた。
若いからだと言われたが、気力で歩いていた気がする。
部屋へ着き、看護師さんにいくつか説明を受けたが、あまり頭に入ってこなかった。
ただただ座っていると痛いそれだけ。
トイレへ行きたくても歩くことも痛い、座ることも痛い、排尿なんてとんでもない!
痛みでできないため、オムツをもらう人もいるみたいだが、わたしは気力でトイレでした。
痛かったが、
陣痛と比べれば痛くない
これが口癖のように自分に言い聞かせていた、
陣痛は、この痛みの比にならないほど痛かったからだ。
その日の夜は、全くなれなかった。
促進剤で、子宮を刺激し交感神経が活発なため、眠れないらしい。
疲れたので、眠りたかったが、寝られなかった。お尻も痛むし、頭ない姿勢を探し、体を横にしていた
全く寝た気がしないまま朝を迎え、入院生活が始まった。
赤ちゃんが部屋に運ばれた時は嬉しかったが、これから寝られない日が続くとは思ってなかった。